商品コード:TK-FM-WH-12303

[通常販売商品]

陶磁器製 作家作品 松谷文生 フタモノ 晧 Ⅰ【限定品】

¥60,000

焼き物の町、砥部で育った松谷文生氏
砥部焼とは異なる、独自の手法で海外にもファンをもつ陶芸作家

松谷氏は、砥部焼の産地、愛媛県伊予郡砥部町出身の陶芸作家です。
砥部焼といえば、すっきりとした白磁に藍色の顔料が施された器です。温もりがある白さと美しい磁肌が特徴的で、丈夫で割れにくいため、食器として使用されることが多い焼き物です。
松谷家でも、ご祖父様、お父様と砥部焼を継承されており、ご自宅兼、工房には乾燥中のたくさんの焼き物の他、大きな窯が3つ設置されていました。
幼い頃から焼き物に触れてきた松谷氏ですが、現在は砥部焼とは異なる独自の手法で制作活動をおこなわれています。

 

収めやすさを求めてサイズやフォルム全体を調整した
造形美と強さが宿るミニ骨壷

高さ(幅)76.5cmにもなる大型の作品から、香炉や酒盃まで幅広い作品を作ってこられた松谷氏ですが、骨壷用として作陶されるのは今回がはじめてでした。
ご遺骨を居住スペースに置いておくこと自体まだ稀ではあるが、供養の選択肢のひとつとして作品を使っていただければと快く承諾していただきました。
デザインは松谷氏のフタモノシリーズをベースに、まずはご遺骨が入れやすいよう口径サイズを広げていただきました。容れ物の口径サイズが変わると全体の見た目にも影響するため、本体だけでなく蓋の形状にも細かい調整が必要です。ろくろを回してそれぞれのパーツを形成したあと、今度は手びねりでバランスを見ながら整え、削りと筋入りをおこないます。多角的に確認しながらフォルムを整えることで、造形の美しさと強さが宿るミニ骨壷に仕上げていただきました。

特徴

features

印象の異なる複数のパーツが作り出す、美しいシルエット

しなやかに伸びる蓋が印象的なフタモノ 晧(こう)は、複数のパーツで構成されていながらも、見事なまとまりを感じる美しい作品です。やわらかな色合いに、深みのある青がアクセントとなり、さらに動きを与えています。
松谷氏が作る作品の魅力は、なんと言っても豊かな表現力でしょう。シャープで伸びやかなフォルム、ダイナミックなデザインを構成するのは、緻密な計算と複雑なパーツの数々から。容れ物本体だけでも最低3つのパーツを組み合わせて作られています。さらに繊細に重ねられた蓋と組み合わせることで、独創的で力強い作品となります。
本体の底部分は、サンドペーパーで削り、床との接地面積を広めに確保しているので、震度4〜5の地震が来ても問題ないくらい安定しています。
さらに、本体と蓋の結合部分には同様の溝があるので、溝に沿ってあわせていただくと、蓋がぴったり重なります。

釉薬の粒子が作り出す、魅力的な独自の質感

全体のフォルムもさることながら、作品が纏う美しい表面の質感も松谷氏の作品の特徴です。
1回目の素焼き、その次に下地となる釉薬をかけて窯に入れ、再度釉薬を重ねて本焼きをおこないます。通常、素焼きのあとは釉薬をかけて本焼きをおこないますが、釉薬をエアーガンで吹き付けながら丁寧に重ねていくことで、陶器表面には美しい粒子が現れます。釉薬の配合と使い方で作品の雰囲気が変わるので、慎重に釉がけと焼きをおこないます。
ご遺骨を収めていただく本体内側と、蓋の下部には、撥水性と耐久性を高める釉薬を施しました。

窯の温度を適正に管理するための工夫

松谷氏は、作品の大きさに応じて窯を使い分けています。
大きな窯は、温度変化が大きいので特に温度管理が難しく、窯ごとに違う癖を掴みながら焼成をおこないます。
温度の管理に使用されているのが、ゼーゲルコーンと呼ばれる窯業用炉内温度測定用具です。細長い三角の形状のゼーゲルコーンは、決まった熱量によって熔倒するため、曲がってくる様子から温度を推測し、窯の温度調整をします。
窯の温度が急に上がると、陶器の表面に塗布した釉薬の出方が悪くなるため、窯の温度管理は非常に気を使う作業です。

作品の色味について

※撮影環境、モニター等により画像と実物では多少色味が異なって見える場合があります。

陶芸作家紹介

幼い頃から、焼き物に触れて育った松谷氏は、家業を継ぐために嵯峨美術短期大学(現・京都嵯峨芸術大学)陶芸コースに進学されました。卒業後は地元で砥部焼を学ぶ選択肢もありましたが、別の焼き物を学びたいという強い思いから、世界的にも有名な今井政之氏、眞正氏に弟子入りをします。今井氏の元で11年間焼き物を学んだのちに、家業の砥部焼とは異なる陶芸作家として砥部で作陶をスタート。
第8回現代茶陶展奨励賞(2015)、第33回田部美術館茶の湯の造形展大賞展優秀賞(2017)をはじめ、数々の賞も受賞されています。
松谷氏の作品は、日本だけでなく海外でも人気が高く、アメリカの美術館にも大切に収蔵されています。

松谷文生氏 プロフィール

1975年 愛媛県生まれ。
1995年 嵯峨美術短期大学陶芸コース卒業。
同年今井政之、今井眞正に師事。
2007年 独立。愛媛県伊予郡砥部町にて作陶開始。
パブリックコレクション
田部美術館(島根)、兵庫陶芸美術館(兵庫)、ミネアポリス美術館(米)、ポートランド美術館(米)、カマラ・ズー美術館(米)etc.

詳細

spec

曲線が織りなすシャープさと、やわらかな丸みで構成された
松谷氏ならではのセンスが光る骨壷です

フタモノ 黄は「晧 Ⅰ」「晧 Ⅱ」の2種類がございます。
特徴や質感はほぼ同じですが、蓋や本体のディティールが異なるため、それぞれの作品を分けてご紹介させていただきました。
蓋を外したあと、本体に直接ご遺骨を入れていただくタイプのミニ骨壷です。
蓋の形状やフタモノシリーズの中では小さめですが、「晧 Ⅰ」「晧 Ⅱ」ともに、収納容量は同じです。
ご遺灰や小さいご遺骨はそのまま入れられますが、ご遺骨のかけらが大きく入らない場合は、崩して入れてあげてください。固さがある場合は、一度ご遺骨を柔らかい布に包み、その上から手で押さえながら崩すようお願いいたします。

※松谷文生 フタモノ 晧 Ⅰのお取り扱いは1点のみです。限定品となっておりますのでお早めにお買い求めください。

【サイズ(約)】

全体
横幅150×高101×奥行103mm
収納開口部
30mm
収納の深さ
60mm
容量
105ml
重さ
380g

【その他 詳細】

素材
陶器、釉薬
生産地
愛媛県 砥部町
付属品
手袋、取り扱い説明書

ご遺骨をミニ骨壷に収めるときの注意点

ついかの取り扱うミニ骨壷には、綿100%の手袋(M・L・LLサイズいずれか)を1双お付けしております。ご遺骨をミニ骨壷に移し替えるときは、付属の手袋もしくは乾いたお箸などを使用してください。
ご遺骨を直接素手で触ると、手指についていた脂や汚れが付着し、そこからカビが生えてしまうことがまれにあります。
高温で焼かれたご遺骨はたいへんもろく、水分を吸着しやすい状態になっております。よく手を乾かしてから手袋を付けるようお願いいたします。

オプション(別売)

option

すぐに使用される、箱は必要ないという方もいらっしゃいますので、保管用の桐箱は【別売り】とさせていただいております。
必要な場合は、オプションから選択してください。

「松谷文生 フタモノシリーズ」専用の桐箱をご用意しました

普段から指物や木工品を手掛けてらっしゃる、愛媛県の木工職人さんに制作いただいた大変丈夫な桐箱です。
蓋を閉じたあと、和紙の掛け紙を載せ、真田紐で縛っていただく仕様です。桐箱には作品を包んでいただく生地と松谷氏の陶歴を同封させていただきます。
なお、桐箱はご注文を受けてから製作させていただく受注生産商品で、納期まで1カ月ほどお時間をいただきます。

商品コード:TK-KB-FM-12303

[受注生産商品]

オプション 木製
松谷文生 フタモノシリーズ専用 桐箱

¥6,600

お手入れ方法

care

毛ばたきなどで軽くほこりを払うか、やわらかい布で拭いてあげてください。
汚れが取れない場合は、水洗いしていただいても構いませんが、しっかり乾かせたあとで納骨していただくようお願いいたします。

保管場所について

Storage

ご遺骨を入れたあとは、風通しが良く、湿気の少ない場所で保管してください。
気温差が生じやすい窓際や、直射日光が長時間当たる場所も避けてください。
骨壷自体に過剰な重さがかかる状態や、不安定な場所でのご使用は避けてください。
自宅などの屋内での手元供養用品です。お墓や屋外でのご使用には適しておりません。

返品・交換について

ついかの商品は、職人の手によりひとつひとつ仕上げられた「一点もの」のお品です。
イメージと違った、注文を間違えたなど、お客様側の理由によるご返品・交換は受け付けておりません。詳しくはこちらをご覧ください。

梱包資材に関して

ついかでは、できる限り紙の資材を使って発送をさせていただいております。
薄紙と網目状のクッションラップで大切にお包みした商品をクッションペーパーと一緒にダンボールに梱包してお送りしています。

商品コード:TK-FM-WH-12303

[通常販売商品]

陶磁器製 作家作品 松谷文生 フタモノ 晧 Ⅰ【限定品】

¥60,000

必須選択項目(無料)

追加オプション 木箱(有料)※納期まで約1カ月かかります

カートに入れる

商品のお届けについて:3営業日以内に発送(桐箱とセット購入の場合は、約1カ月お時間を頂戴いたします)

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